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2010年 02月 02日
地方自治体レベルでも県レベルでも道州レベルでもいいが、仮にどこかがベーシックインカム(以降BI)導入宣言したらどうなるんだろう。思考実験として、財源論はさておき(後述します)。あと法的に可能なのかも気になるところ。
まずは大量移住に備えて適当な集合住宅を用意しとくだけのある程度の資金力が既にあり、税収も期待できる必要があるが、一気に人口の流入が起こり票田として発言力が増したりしないかな。フリードマン的な新自由主義、税収拡大のための法人税特区みたいな政策と併用したら面白いことになりそう。道州制になったときの東北州の政策はこれでどうかな?w土地はあるし、セントラルとかEVエナジーなどの電子部品特区と農業工場特区で。 さて、ちょっと飛ばしっぽいタイトルを受けるのはこちら。 今話題の外国人参政権で参政権を得るのは永住外国人約91万人、一方、生活保護の受給条件を満たしながら貰えていない「漏れてしまっている人」はなんと約648万人にのぼる。(08年度の生活保護の実数159万人と、生活保護の捕捉率19.7%として算出。捕捉率はもっと低いという研究もある。9.9%~19.7%とされる) このうち25%が移住したとしても約150万人ですよ。外国人参政権なんかやってないで、BI導入しませんか?M主党さんwww さてここからは読了した『ベーシックインカム入門』からのpickupに移行します。 ずっと興味を持って追いかけているトピックなのですいすい読めました。早く導入されないものか、ベーシックインカム(以降BI)。 そうするとブラック業界のブラック度合も落ち着くし、働き無くなきゃあんまり働かなくていいし、もっと「健康で文化的な最低限度の生活」ってやつが出来ると思うんですよね。BIで給料下がっても、BIがあるなら広告屋さんやっていたいし。給料というか"生存のため"なんて歪んだ理由じゃなくて、楽しいから働ける方が合理的。 >生きるために長時間労働せよ、の一方で「子どもが熱を出したから早退して迎えに行く」親はいらない、という現状 家族のあり方や働き方について自由ではなく、社会が求める制約の中に生きている >いつから私たちはみなマルクスの、頭の固くて読みの浅い弟子になってしまったのか →現行の労務制度?はlaborという意味ではよっぽど奴隷労働に近いのかもしれない。職業選択の自由等は保障されていることになっているし、今話題の『龍馬伝』に出てくる上士・下士的な表面に見える階級制度は無いけれど。本質的には社会の、語弊のある言い方をすれば資本主義の奴隷になっている。でも僕は不勉強ながら新自由主義派かな、一見矛盾するようだけどBIと新自由主義の併用っていいんじゃないかと思う。 >ヨーロッパの哲学・思想の伝統において、労働は中心的な価値をもつものではなかった。近代ヨーロッパの政治思想家達が理想化した、古代ギリシャ・アテネの民主主義は、労働から解放された「市民」によって担われていた。民主主義的な市民として振舞うには、生活上の利害や必要から解放されていなくてはならない、ともしばしば考えられた。 >バートランド・ラッセルは、20世紀イギリス哲学を代表する哲学者の一人だが、BIを提唱していたことは今日ではほとんど忘れ去られてしまっている。 (中略)彼はまず「もし個人がたとえ働かなくても、一般の生活標準が保障されるとしたら、必要な仕事が行われるだろうか」という問いを立てる。これに対しラッセルは「もし仕事が現在のままで残っていたならば、無論、赤貧と言う恐怖以外には人々にそれを実行させることは困難だろう」としたうえで「仕事を厭わしいものにするのは、長い時間である」として、一日の労働時間を4時間に短縮することを提唱する。ラッセルによれば「毎日4時間の有益なる仕事は中位に差し支えなく暮らしていける中等階級の家庭に、快楽を供給して余りある」(中略)「世界の必要なる仕事の大部分は、働くと働かざるとに関わらず、純粋なる生活を保障されている人でも、結局その仕事は頗る愉快になって、怠けているよりは働くことになりうる」だろうとラッセルは結論づける。 そして、こうしたBIのある社会こそ、科学や芸術が発達すると考えた。 →BIに対する主な問題として「必要な仕事が行われるのか」「働かざるもの喰うべからず、という哲学的問題」があると思う(財源は後ほど)。ラッセルの論は両方、特に後者に有効なのではないか。 また、古代ギリシャやローマであれだけ思想・哲学・芸術が発達したのは、やはり奴隷労働による「市民」の暇っぷりにこそあると思う。 >ガルブレイズの『ゆたかな市民』 「そもそも社会的に必要とされる労働量が減っているのに、そんなに働く必要があるのか?」 >所得が保障されることで人々が創造的な活動に従事できるという論文が含まれており(中略)これ(前述の論文)に関わっては、『自由からの逃走』などで有名な哲学者エーリッヒ・フロムや、著名なメディア論者H・M・マクルーハンなどが寄稿している。 >BIと税制 財源を問う議論は単なる恫喝 BIの話をするとしばしば出てくるのは「財源はどうする?」という質問である。(中略)特定の話題(生活保護などの福祉給付やBIなど)にのみ財源問題が持ち出されるあり方を見ていると、財源の議論を持ち出す動機は往々にして、財源をどう調達するかについて議論したいのではなく、単に相手を黙らせたいだけであると思わざるを得ない。 普通選挙制を行うにも、公教育制度を行うにも予算が要る。しかし財源問題を盾にこれらのことを行わないことにはならない。なぜならそれが必要だという合意があるからである。それが必要だと言う合意があれば、他の予算を削ったり、増税したり起債したりして、それに見合う財源を調達すればいいだけの話である。 →ここは少しレトリックにすぎるきらいもある。もっとも著者はこの後、財源について有効と考えられる税制についての論を進めているので詳しくは本文を参照して頂きたい。 ・定率所得税 ・再分配 ・消費税(所得税や法人税を廃止し、消費税に一本化)→社会的な価値を生み出す、付加するものに課税すべきでなく、価値を消費することに課税するべきだ。などの理由から >ノーベル経済学賞受賞者のフリードマンは、BI型の政策である「負の所得税」を提案し、その方が既存の保険・保護モデルより安上がりだと言う興味深い主張をしていた。 >著書『自由からの逃走』で著名な心理学者で、哲学者としても知られるエーリッヒ・フロムがBIを肯定的に評価していたことはあまり知られていない。1955年に刊行された『正気の社会』のなかで、「人間が品位を持って存在するための基礎になる所得」はなんの理由なく与えられなければならない、として社会保障制度を「普遍的な生存の保障」にまで拡充すべきだと主張する。 (中略)BIに対する答えられるべき疑問として、無条件の所得給付は労働意欲を減退させるのではないか、という疑問を挙げ、フロムは以下のように回答する。「現行の世の中の仕組みは、飢餓への恐怖を煽って(一部のお金持ちを除き)「強制労働」に従事させるシステムである。こうした状況下では、人間は仕事から逃れようとしがちである。しかし一度仕事への強制や脅迫がなくなれば、「何もしないことを望むのは少数の病人だけになるだろう」という。働くことよりも怠惰を好む精神は、強制労働社会が生み出した「常態の病理」だとされる。 ■財源について 上記のpickupと共に、ここはホリエモンblogさまと金融日記さまからBI関係を引用 ・ベーシックインカムの財源 >一般会計の中でベーシックインカムに置き換える部分で捻出できた35兆円と特別会計の15兆円のコストカット部分を合わせると全部で50兆円出てきたことになる。 ベーシックインカムに必要なお金は80兆円なので、残りの30兆円は何らかの増税でまかなう必要がある。 消費税は5%で10兆円の税収だ。 今までの計算ではまだ30兆円足りないのだから、消費税をあと15%上げればいいことが分かる。 要するに、以上のざっくりした計算で消費税を20%にすれば、月に5万円のベーシックインカムを実現できるのである。 消費税20%と言ったら世界の先進国の平均ぐらいで全く大したことはない ・世界は本当に働かなくても食っていけるほど生産性が向上したのだろうか? その1 ・ベーシックインカムの話 >せっせと働きたい人に働かせて、新しい技術を開発できるスキルをもった有能な人に資金を集中させる。そうすれば、彼らがどんどん納税してくれる。企業も労働問題からある程度開放されて法人税を沢山納めてくれるだろう。 >月20万の給料を貰って、実は社会全体は、その労働を作り出すのに月30万のコストをかけている、というような。だったら、ダイレクトに20万渡せば10万円セーブできるんじゃないかと思う。例を挙げるのはここでは控えるが、いくらでもあると思う。 ・続・働かなくてもいいんじゃないか。 最後に僕の感想を一言 一定税率やそれによる法人減税や累進撤廃、金持ちにもBI付与はおかしい!と云うのは不毛。全員給付の方がコスト安いんだし、額は一緒なんだからほっとけよと思う。他人引っ張るより自分が貰う事を考えたい http://twitter.com/n_kanezuka/status/8475301710
by n_kanezuka
| 2010-02-02 17:54
| とりとめもないはなし
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